スメル山が噴火 ジャワ島最高峰 5日時点で14人死亡
東ジャワ州のブロモ・テンゲル・スメル国立公園にあるスメル山が4日午後3時半ごろ、噴火し、火口から500~800メートル先まで溶岩が流れ出た。5日時点で噴火の影響により14人が死亡、102人が火傷などの重軽傷を負っている。地元メディアが報じた。
国家防災庁(BNPB)はスメル山から5キロ以上離れた地域に避難するよう指示している。これにより、スメル山周辺に住む1300人以上の住民が避難生活を強いられている。
国営アンタラ通信によると、スメル山から北に約100キロ離れた場所にあるジュアンダ国際空港(東ジャワ州スラバヤ市)の空の便の運行に影響はないとしている。また、国鉄クレタ・アピ・インドネシア(KAI)も通常運行を続けるという。
今回の噴火を受け、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は5日、短文投稿サイト「ツイッター」の自身のアカウントで「医療支援、物流支援、インフラの改善は早急に行わなければならない。BNPB、国軍、国家救命隊(BASARNAS)など各関係機関に迅速な支援を要請した」と発信している。
スメル山は活火山で、標高3676メートル。ジャワ島で最も標高が高い山となる。(長田陸)