白バイ隊員の素顔?

 渋滞の中でけたたましくサイレンを鳴らし、車を蹴散らして走る白バイ。民間に雇われた有料先導なのか、遠慮がちに路肩をすり抜ける白バイもいるが、要人警護を担当する白バイは周囲を威圧して走ってくるから、誰もが道を譲るようだ。
 気性の荒い隊員ばかりを集めているのかと、勝手な想像をしながら、一度その素顔を見てみたいものだと思っていた。
 チャンスは忘れた頃にやってくる? 11月に開催が実現したガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS)の取材中、仲間内で談笑する白バイ隊員に出くわした。警護している車両は「RI 15」。アイルランガ・ハルタルト経済調整相の車だから、まさに超VIPを担当するエリート隊員なのだろう。
 だが、2人の警官は拍子抜けするほど明るく、話好きだった。「ボスがいつ出発するかわかなない」と菓子パンをかじりながら、カメラを向けるとポーズまで取ってくれた。
 白バイはドイツ製だったため、日本車を薦めたところ、私の素性が気になったらしい。日本人記者と分かるとパンを隠して、茶目っ気たっぷりのポーズ写真は具合が悪いらしく、撮り直しを求められた=写真。
 もっともヘルメットをかぶって「国家権力」という鎧をまとえば、また別の横顔も見せるのだろう。けれども、例えば中国の人民武力警察とは明らかに違う。人間的な白バイ隊員の素顔を垣間見たようで、ひとつ勉強になった。(じゃかるた新聞=長谷川周人)
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