ずさんな管理を問題視 LRT建設めぐり 会計検査院
来年の開業を予定する軽量高架鉄道(LRT)「LRTジャボデベック」が10月25日、東ジャカルタで試運転中に衝突事故を起こしたが、会計検査院(BPK)が事故以前から、工事を請け負う国営建設アディ・カルヤのずさんな予算管理を問題視していたことがわかった。地元紙テンポが報じた。
会計検査院は2019年に行った調査報告で、アディ・カルヤは軌道の敷設工事で予定外の安価な部材を利用。電車通過時の振動や地震に耐えられず、また進行システムにも問題点が確認されており、安全運行を脅かす危険があると警告していた。
BPKの調査結果は20年にアディ・カルヤ側に報告されたとされる。
これを受けてアディ・カルヤは1日、BPK指摘した問題点を認めた上で「建設プロジェクトを円滑に進むよう、BPKの調査チームの審査を踏まえ、部品交換を含めた軌道修正を進めている」とした。
北ジャカルタ・クラパガディンのプガンサン・ドゥア車両基地~東ジャカルタのラワマングンのフェロドローム駅間では、州営のLRTジャカルタが19年12月から営業運転を始めているが、主要請負業者は国営建設ウィジャヤ・カルヤ(ウィカ)となる。(センディ・ラマ)