30年までに90%電動化 都市部の公共交通機関 運輸省
運輸省のリサル・ワサル道路運輸局長はこのほど、「2030年までに都市部における公共交通機関の90%が電動に移行する」と述べた。気候変動を食い止めようと政府が掲げた「ネット・ゼロ・エミッション(NZE)」に対応するという。地元メディアが伝えた。
これによると、電動化は公共バス「トランスジャカルタ」から着手。同社のバユ・プルボ氏は「すでに電気バス100台を導入しており、今年12月から運用する準備ができている」とした。バユ氏によれば、30年までに電動バス1万2千台を投入する計画で、電気バスの利用率を83%にまで拡大する。
公共交通機関の電動化と並行して運輸省は、自家用車の利用を控えてバス・電車の利用を市民に呼びかける。利用率は19年の32%から、29年までに60%に引き上げるという。
政府は今年、トバ湖(北スマトラ州)、マンダリカ(西ヌサトゥンガラ州)、ラブアンバジョ(東ヌサトゥンガラ州)、ボロブドゥール寺院(中部ジャワ州)などの主要観光地でも電動バスの利用を推進している。(リリス・イラワティ、センディ・ラマ)