自分へのご褒美に
店の前を通る時、甘い匂いにひかれて一人で全部食べることはできないボリュームと分かっていながら、食べたくなるマルタバック・マニス。週の仕事納めに食べるのがルーティンとなっている。食べたことがない人に伝えるには、インドネシア風パンケーキといえば良いだろうか。食べたことがない方は友だちや家族と食べてみてほしい。
自宅に着くまでの100メートルほど前にマルタバックの店がある。いつもより仕事が早く終わった当日、店がまだ開いていた。
帰宅前にマルタバック・マニスを買おうと店に立ち寄って、「ハビス(売り切れ)」と言われ、とてもがっかりした思いをしたことがある。「今週頑張った自分へのご褒美」と考えていたものがない。店主から売り切れと言われているのに、「ハビス!?」と聞き返してしまう。自分を労うものがないショックは大きかった。
今日は、まだあるかな?と恐る恐る尋ねると「あるよ」との返事。家族にもマルタバック・マニスを買って帰ると伝えた。
焼き上がったマルタバックに塗るバターの匂いが食欲をそそる。チョコチップをまぶし、練乳をかけて=写真、でき上がりだ。2週間ぶりのマルタバック・マニスの甘さは、疲れでヘトヘトの心身に染み渡った。(じゃかるた新聞=坂田恵愛)
× ×
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、本欄では同窓会や同好会、同郷会の皆さまからのイベント開催報告の募集を停止しております。これに代わり、暮らしの中で見つけた新たな発見や、インドネシア生活で感じたこと、思い出などについてのご寄稿を募集します。
原稿は写真1枚付き。文末に氏名かペンネームをご記載ください。
掲載時は12文字詰で20~60行程度になるよう、編集させていただきます。
投稿は担当者(メールjalanjalan@jkshimbun.com)まで。ご応募お待ちしています。