生徒800人が登校拒否 対面授業再開 結婚と就職が原因
北スマトラ州教育局のシャイフディン局長は28日、最大800人の生徒が対面教育への参加を拒否していると発表した。登校拒否の理由は就職と結婚などが原因としている。地元メディアが報じた。
同州では、新型コロナウイルスの感染者数減少にともなう規制緩和措置で、1日から段階的に対面教育を再開している。
多くの生徒が就職や結婚をした原因について、シャイフディン局長は「オンライン授業の期間が長すぎた。また、(就業して)賃金をもらうことが当たり前になってしまい、学校に通う必要がなくなってしまった」と説明した。ただ、保護者が新型コロナの感染リスクがあるとして、対面教育への参加を認めない場合もあるという。
ジャカルタ特別州では対面教育の再開後、州内25カ所の学校で新型コロナのクラスター感染が発生したと地元メディアが報じたが、シャイフディン局長「北スマトラ州ではクラスター感染の報告は受けていない」としている。
地元メディアによると、同州の学校で勤務する教職員のうち約90%が新型コロナのワクチン接種を終えている。また、生徒約8千人も接種プログラムに参加しているという。
シャイフディン局長は、「対面教育については今後も評価を続けていく。生徒に選択肢を与えるため、現在もオンライン授業を実施している学校もある」と説明した。(長田陸)