乗用車オークション開く 自動車購買層拡大へ期待 中古販売ルート整備で IAM社

 中古建機オークションを展開するインターナショナル・オークション・マルティ・マシーン(IAM)社は1日、同社初となる中古乗用車オークションを中央ジャカルタ・クマヨランで開いた。日本の中古車輸出「日貿」(本店・三重県伊勢市)がノウハウを提供した。関係者は流通ルートを整備することで自動車の大衆普及を進めたいと意気込んでいる。
 インドネシアでは、ファイナンス会社やリース会社が、支払い遅延のために引き上げた車両や、リース期間の終わった車を関係業者間で競売にかけることはあったが、参加者を広く募った自由度の高いオークションはまだ定着していない。
 仕入れのためにオークションに参加し、英国での事業経験もある日貿が、参加者の募集方法など、競売の仕組みづくりでIAM社を支援した。
 この日の競売には、出品者、買い手ともに、国内の自動車販売業者らが参加。1997年―2011年式の高級車から大衆車まで、計92台が競売にかけられた。買い手約50人は、会場を流れる車両の中にお目当てのものを見つけると、自分の番号札を掲げて入札していった。
 IAMのエカ・ケシア社長は競売終了後、「インドネシアにはまだ本格的なオークションはなく、成長の可能性が大きい。一歩一歩、市場の開拓を進めたい」と力を込めた。
 新車販売が好調に伸びるインドネシアだが、新車を購入できる所得層はまだ限られる。中古車という比較的低価格帯の選択肢を作ることで、自動車購買層の裾野が広がるとして、日貿の山中信哉社長は「すべてのステークホルダー(利害関係者)に商いの場を提供できるのがオークションだ。中古車市場形成の第一歩になればうれしい」と話した。
 次回は7月上旬の開催を予定。将来的には月1回程度の定期開催を目指す。

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