医療従事者に3回目の接種 保健省 新型コロナワクチン
ブディ・グナディ・サディキン保健相は、13日に開かれた国会第9委員会(健康、福祉)で、今週から医療従事者に対して3回目のワクチン接種を追加実施する方針を明らかにした。使用するのは米モデルナ製ワクチン。ブディ氏によると、多くの医療従事者が新型コロナウイルスに感染し、コロナ感染した患者への対処が困難になりつつあるという。地元メディアが報じた。
ブディ氏は国会でバンテン州、ジャカルタ特別州、西ジャワ州、中部ジャワ州、ジョクジャカルタ特別州、東ジャワ州、バリ州の7州では、感染者が急増する中で「必要とされる医療従事者は1万6千~2万人に達している」と発言した。
保健省によると13日時点のワクチン接種人数は、1回目で3691万4607人、2回目で1519万998人となっている。
ブディ氏は1回目の接種を終えていない国民が多くいるとし、3回目の追加接種は医療従事者に限定して実施するとした。
一方、約140万回分の中国医薬集団(シノファーム)製ワクチンが同日、スカルノハッタ国際空港(バンテン州タンゲラン)に到着した。
地元メディアによると、パハラ・マンスリ副国営企業省は、「到着したワクチンは、(有料の)ワクチン接種プログラムで使われる予定だ」と述べた。
国内ではこの日、新たに4万7899人(前日比7472増)の新型コロナウイルス新規感染者が確認され、過去最多を更新した。
新規感染者数の増加に歯止めがかからない中、病床使用率はジャカルタ特別州で86%、バンテン州で91%、西ジャワ州で85%、ジョクジャカルタ特別州で90%に達した。(長田陸)