優しさに触れて
少し前の話だが、インドネシア商工会議所(KADIN)による新型コロナウイルスのワクチン接種会場に行った。会場の様子や実際に接種を受ける人にインタビューするためだ。
接種を終えた人が待機する場所に行ってみると、一人の青年=写真=が快くインタビューに応じてくれた。初めて会う外国人に対し、彼は嫌な顔一つせず、まじめに質問に答えてくれた。よくよく考えてみると、今までの取材で、彼以外にも多くのインドネシア人が快くインタビューを引き受けてくれた。
突如思った。仮に私が日本で知らない外国人から、つたない日本語でインタビューを申し込まれたら引き受けるのだろうか。怪しいと思い、断ってしまうような気がした。そう考えると、私はいつもインドネシア人の優しさに触れながら仕事をしているのかも知れない。(じゃかるた新聞=長田陸)
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