自転車レーンに制限速度

 空前の自転車ブームの中、中央ジャカルタのタムリン~スディルマン通りを中心に新たな自転車専用レーンの整備が進んでいる。
 ジャカルタ特別州政府の計画によれば、専用レーンは全長11・2キロ、幅2メートル。コロナ禍で中止に追い込まれた日曜日の「カーフリーデー」を思い起こせば小ぶりだが、今度は曜日を問わない常設レーン。市民にはおおむね歓迎されているようだ。
 と思っていたのだが、カーボン製のロードバイクに乗るインドネシアの知人は、憤懣やるかたない様子だ。「専用レーンの整備は歓迎する。コロナ禍もあるから、市民の健康増進にもなるだろう。だが、なぜ速度規制をするのか?」。
 確かに、彼の超軽量自転車なら時速40キロを超えてくる。ところが、整備中の専用レーンには最高速度を25キロに制限する標識が立っている=写真。これではとても、走りを楽しむ環境はないという訳だ。
 しかし、幅2メートルの道を高速で走れば、事故の多発は目に見えている。大衆向けの自転車では、平均速度が20キロを超えるのがせいぜいだろう。と考えれば、州政府の判断は妥当と言わざるを得ない。
 くだんの彼もそれは理解していたが、「道路インフラが整備され、インドネシアでもモータリゼーションの時代が幕開けた。ならば自転車も勢いに乗じ、もっと大胆に産業を育ててもいいはずだ」と政府に注文を付けた。
 反論の余地はない。そしてもちろん、日本には世界トップレベルの品質を誇る自転車パーツがあることも、お知らせしておいた。(じゃかるた新聞=長谷川周人)
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