チリウン川と子どもたち

 日曜日の午後、近所のスーパーへ買い物に行くとき、通りの脇に流れるチリウン川に、魚が飛び跳ねるのが見えた。少しして、今度は川で魚を探している子どもたちを見つけた=写真。
 子どもたちは堤防下の石などをひっくり返し魚をさがしている。洪水の時は氾濫し、周りを水浸しにするチリウン川も、平時は絶好の遊び場らしい。
 バスを待っていたのだが、彼らが魚を捕まえるところを見たくなり、「バスはまだ来なくていい」と願った。少年たちが手にしているひもの先にはエサをつけている。
 魚をつかまえたようだ。子どもたちの声がにぎやかになった。石の下に手を入れてエサに食いついた魚を掴み、もう一人が石をどけた。「写真とるで」と呼びかけた。こっちに向かって少年は捕まえた細長い魚を自慢げに掲げた。彼らはつぎの獲物を求めて上流の方へ歩いていった。
(じゃかるた新聞=坂田恵愛)
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