「1日100万人接種を」 大統領、2回目のワクチン接種
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は27日、中央ジャカルタのイスタナ(大統領宮殿)で、2回目となる中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)の新型コロナウイルスワクチンを接種した。接種の様子は大統領府のユーチューブで生中継された。大統領は今後、「1日あたり90万~100万人へ投与できることが望ましい」とした。
この日は大統領が国内第1号としてワクチンを接種してから15日目。
地元メディアによると、新型コロナウイルス感染症対策・経済回復委員会のアイルランガ・ハルタルト委員長は26日、政府は1月中に全国の医療従事者約130万人のうち、59万8483人への投与を完了させることを目標としており、すでに17万9千人に投与されたと発表した。
また、中央ジャカルタの保健局は26日、同地区で医療従事者3万2千人のうち、約8千人への投与を行ったと発表。1日当たり60~90人のペースで進んでいるという。西ジャワ州や中部カリマンタン州などでも、優先者を対象に2回目の投与の準備が始まっているという。
インドネシア医師協会(IDI)のダエン・ファキ会長も27日に2回目のワクチン投与を受け、まだ接種していない医療従事者に対し、「(副作用について)心配する必要はない。毎日患者と向き合い、感染リスクの高い我々は早く接種する必要がある」と訴えた。(三好由華)