2月から陰性証明を電子化 偽造事件に対応 スカルノハッタ
偽造された新型コロナウイルスの陰性証明書が大量に出回っていた事件を受け、国営空港運営会社の第2アンカサプラのムハンマド・アワルディン社長は24日、スカルノハッタ国際空港(バンテン州タンゲラン)で搭乗客が提示する陰性証明書を電子化すると発表した。地元メディアが報じた。
電子化は保健省のヘルス・アラート・カードアプリ(eーHAC)を使用。新型コロナの検査を行う医療機関は今後、検査結果をeーHACへ登録するようになる。アプリは個人が健康状態や滞在場所などを登録するもので、これまでは国内線搭乗者の使用が義務づけられてきた。
電子化が始まる時期について同空港保健局は、2月からの実施を見込んでいる。今後は医療機関や空港内に設けられた8カ所の検査場で新型コロナ検査を受けた場合、結果はeーHACに送信されるデータで管理。搭乗者はチェックイン時、アプリに表示されるQRコードを提示することで、陰性証明の保持者であることが確認される。
同空港では18日、空港警察がPCRや迅速抗原検査の陰性証明書を偽造、販売したとし、刑法違反容疑で空港の検疫所職員を含む15人を逮捕した。これまでの調べで、偽造証明書は数百人が購入していたことがわかった。
偽造された陰性証明書をめぐっては、台湾で陰性証明書の保持者から感染者が相次いで発覚。台湾当局はインドネシア人の入境拒否を決めるなど、国際問題にも発展していた。