社会相ら汚職で逮捕 スンバコ配付事業巡り KPK
汚職撲滅委員会(KPK)は6日までに、政府が新型コロナウイルス対応として行った貧困層向けのスンバコ(生活必需品)配付を巡る贈収賄の疑いで、ジュリアリ・バトゥバラ社会相ら5人を逮捕した。地元メディアが報じた。
ジュリアリ社会相らはコメや油、砂糖などの必需品を供給した業者から、1箱当たり1万ルピアを手数料の名目で受け取った疑い。これまでに総額208億ルピアを得て、うち170億ルピアが社会相の手に渡ったとみられている。
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)政権では、海洋水産相を務めていたエディ・プラボウォ容疑者が11月25日に逮捕されたばかり。2014年の政権発足後4人目の現役閣僚逮捕となった。
18年には社会相を務めていたイドルス・マルハム氏がリアウ州の火力発電所事業に絡む贈収賄事件で逮捕され禁錮刑を受けていた。
ジュリアリ社会相はジャカルタ特別州出身の48歳。闘争民主党に所属し国会議員を務めた後、今年10月に初入閣していた。
ジュリアリ社会相らに対しては、国内のイスラム団体などから「災害時の貧困者支援を利用した汚職であり、より厳格な処罰が下されるべきだ」との意見が上がっている。