来年、パーム油価格低下の予測 専門家会議 需要は回復の見込み

 2日と3日にオンラインで開催された「インドネシア・パームオイル会議2020」で、パーム油価格が2021年、値下がりするとの予測が示された。地元メディアが報じた。
 20年は天候不良や新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けてパーム油生産が減少した。このため会議に出席した専門家は、パーム油価格の高騰は当面、需要の減退を誘うと指摘した上で、21年のパーム油価格は値下がりに向かうと予想した。
 一方、シナールマス・アグロ・リソース・アンド・テクノロジー(SMART)の投資家広報担当、ピンタ・S・チャンドラ氏は「21年は他の消費国や、国内でのバイオディーゼル消費で需要が回復する」との見通しを示した。パーム油は消費量からも生産コストから見ても、植物油の中では優位性があり、長期的にみれば「需要が弱まることはない」と前向きに捉えている。
 また、CNNインドネシアによると、財務相規定によって10日以降、パーム油の輸出徴収金率が上昇する。従来規定では一定比率だったが、新規定では価格に応じて徴収金が追加される。
 同会議では、ディーゼルエンジンのバイオ燃料のなどとして需要が上昇するパーム油の可能性や環境に配慮したパーム産業について毎年、学術的に議論を重ねてきた。議論には各国の経済学者、金融・エネルギー業界関係者などが参加している。(三好由華)

経済 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly