SNSで「ジハード」拡散 イスラム団体、規制求め
短文投稿サイト「ツイッター」や通話アプリ「ワッツアップ」などで、「ジハード(聖戦)」を呼びかけ、宗教的な分裂を煽る動画が拡散されているとし、イスラム団体のナフダトゥール・ウラマ(NU)やムハマディアが政府に規制を求めている。動画の出所は分かっていない。30日、地元メディアが報じた。
ビデオはイスラムの礼拝を呼びかけると共に、武器などを写して過激な行動を促す内容だという。NUは声明で「寛容と相互尊重の精神を忘れてはならない」と訴え、動画に扇動されることがないよう市民に呼びかけた。
またNUやムハマディアは「国家の統一を乱す可能性がある」とし、動画の規制と出所の特定を政府に求めている。政府の対応は明らかになっていない。
国内では27日に中部スラウェシ州で過激派組織に村が襲われ、キリスト教徒4人が殺害されたばかり。マーフッド政治・法務・治安調整相はこの襲撃を「混乱を起こすことを目的にしたテロ行為」だとしていた。(8面に関連)