首都圏で感染急増 スズキ工場でも71人 新型コロナ

 首都圏で感染拡大の勢いが増している。ジャカルタ特別州で30日に報告された1日あたりの新規感染者は1094人に上り、初の千人超えとなった。また西ジャワ州ブカシ県では工場の集団感染が相次ぐ。スズキの現地法人は28日、工場の従業員71人の感染を確認したと発表した。
 ジャカルタ特別州では27日までの予定だった「大規模社会的制限(PSBB)」を、企業活動などを条件付きで許可する「フェーズ1」のまま、9月10日まで延長した。
 アニス・バスウェダン知事は声明で感染拡大を危惧し、制限の再強化を示唆しつつも、飲食店での音楽のバンド演奏を認めたり、映画館の再開を許可する方針を示したりと、現実では制限緩和を進めている。
 ただ学校などを再開させる「フェーズ2」への移行は当初計画の7月から大きく遅れ、また過去1週間の新規感染者数は過去最多を次々と更新する事態に陥っている。国内の疫学者からは制限緩和の停止を求める声が上がっている。
 ジャカルタの累計感染者数は3万9037人、死者数は1183人になった。
 西ジャワ州ブカシ県ではスズキのタンブン1工場のオートバイ製造現場で働く71人の感染者が見つかった。確認された24日以降に生産を減少させ、他の従業員の検査や工場、事務所の消毒を行ったという。
 同県ではLGエレクトロニクス・インドネシアの工場でも240人を超える感染者が見つかっていた。工業団地周辺での感染拡大の懸念が強まる。リドワン・カミル知事は「再開した経済の動きを止めてはならない」とし、周辺の工場に制限の遵守を徹底するよう呼びかけている。

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