白星逃すも〝大きな一手〟 イ人プロ棋士が初陣 フィトラ・ラフィフさん

 昨年12月に誕生したインドネシア人初のプロ囲碁棋士のフィトラ・ラフィフ・シドキさん(17=初段)が20日、日本棋院主催の囲碁トーナメント「第30期竜星戦」の予選で、初の公式戦に臨んだ。格上の棋士を相手に白星は逃したものの、「改善点を見つけ、着実に成長していきたい」と前向きだ。
 フィトラさんはインドネシア人の両親の元で日本で生まれ、囲碁好きの父親の影響もあり小学校1年生のころから囲碁を打ち始めた。東京都小金井市の囲碁教室に通い、全国大会「第11回文部科学大臣杯 小・中学校囲碁団体戦」で2人の弟とチームを組み、2013年と14年に2年連続で準優勝するなど頭角を現した。
 16年に日本棋院の院生となり、本格的にプロ入りを目指した。日本棋院での修練やネット対局などを通じて腕を磨き、昨年11月のプロ棋士採用試験で、9勝5敗。日本棋院の「外国籍特別採用棋士制度」が定める勝率5割以上の条件を満たし、晴れてプロ入りを果たした。
 プロ初の公式戦となった第30期竜星戦の予選では、12年にプロ入りした横塚力さん(25=七段)と対局。格上の先輩棋士を相手に善戦したが、180手で投了し、白星は逃した。
 フィトラさんはじゃかるた新聞の電話取材に対し「まだプロになった実感はない」としながらも、「始まる前は緊張したが、対局中は伸び伸びと自分らしく打てた」と初陣を振り返った。
 フィトラさんは国内の囲碁連盟「フェデラシ・イゴ・インドネシア」(94年設立)でも活動しており、インドネシアに一時帰国する際は、連盟主催のイベントなどで囲碁の魅力を伝えている。「もっと実力をつけて、インドネシアの人々に囲碁を知ってもらえるように頑張りたい」。電話越しにこう話すフィトラさんの声は冷静だが、熱がこもっていた。(池田翔太、高地伸幸)

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