7月末に着工へ MRT第2期 タムリン通りは縮小

 大量高速鉄道(MRT)を運営するジャカルタ特別州営「MRTジャカルタ(MRTJ)」のウィリアム・サバンダル社長は22日の会見で、南北線第2フェーズの「201工区」について、今月末の着工を目指す方針を示した。また、着工に伴い駅周辺の一部の通りで、道幅の縮小や閉鎖が行われる。
 201工区は清水建設と国営建設アディカルヤによるコンソーシアム「清水・アディカルヤ(SAJV)」が受注。当初の着工予定は3月だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期されている。
 同工区は総延長11・5キロに及ぶ南北線のうち、中央ジャカルタのHI前ロータリー駅~ハルモニ駅までの地下トンネル部分(2・8キロ)と、タムリン駅、モナス(独立記念塔)駅の2駅を建設する。 
 着工に伴い、タムリン駅周辺の中央ジャカルタ・タムリン通りでは、2025年3月まで、一部車線の道幅が縮小される。工事開始から23年3月までは、通り中央の公共バス、トランスジャカルタの専用レーンと歩道の一部、24年4月~同12月までは東側の一部車線と歩道、翌25年1月~同3月までは西側の一部車線と歩道が縮小される。
 工事期間中、トランスジャカルタは一般の車道を通行することになり、これに合わせて停留所は上り・下りの両車線に分かれて移設される。
 また、モナス駅が建設される国立博物館横のミューゼウム通り(約200メートル)は、21年1月から23年1月まで閉鎖される。モナス横を通過し、コタ方面へ抜けるメダン・ムルデカ・バラット通りは通常通り通行が可能という。
 会見では、タムリン駅とモナス駅のイメージ写真も
公開された。タムリン駅は将来的にMRT東西線(西ジャカルタ・カリデレス~東ジャカルタ・ウジュン・メンテン=31・7キロ)との接続を前提に、他の駅より広く設計され、長さ約200メートルの店舗スペースが整備される。モナス駅は出入口からモナス広場へ直接アクセスが可能で、駅と他の施設をつなげる公共交通指向型開発(TOD)を意識した作りとなる。(高地伸幸、写真も)

社会 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly