ラマダン風物詩が売り上げ減 ジャカルタ最大級の青果市場

 インドネシア各地から新鮮な果物や野菜を集め、ジャカルタ最大級と言われるクラマット・ジャティ中央青果卸売市場(東ジャカルタ)は、ラマダン(断食月)期間中、ウリ科の果物ティムン・スリの露店がひしめき合う。ブカ・プアサ(断食明け)に食べる果実の定番として例年、多くの人が買い求めるが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で客が激減。商人は悲鳴を上げている。

 「日銭を稼ぐのが精一杯で、故郷の家族に仕送りをしてやることもできない……」。同市場で10年以上、ティムン・スリを販売しているサリフディンさん(43)はそう言って、肩を落とした。いつもの年ならこの時期にティムン・スリを1日1500キロ程度売り切るが、今年は300キロ程度まで落ち込んでいるという。
 ティムン・スリは、ブカプアサ(1日の断食明け)に好んで食べられることから、ラマダンの風物詩となっている。一口大に切り、氷水で割ったシロップと一緒に食べることが多い。この市場では、1キロ1万ルピアで売られていた。
 昼過ぎの同市場は、他の市場や屋台の買い付けなどでにぎわっているように見えたが、それでも「普段の半分にも満たない客入り」という。「PSBB(大規模社会的制限)で客は来ない。商売上がったりだ」。ある若い商人はそう話し、店先で横になったままあきらめ顔だ。
 中央統計局(BPS)の発表によると、4月の消費者物価指数(CPI)の伸び率は前年同月比2・67%で、2カ月連続で前年同月を下回った。ラマダンの時期は消費が伸長し、CPIは上昇する傾向にあるが、地元メディアによると、インドネシア中銀(BI)は、5月の伸び率も前年同月を下回り、2・02%になると予測。新型コロナの感染拡大で消費の低迷が続いている。(高地伸幸、写真も)

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