道路、モールを閉鎖 バンドン 対応、首都より厳格

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、西ジャワ州バンドン市では、一部の道路やモールが閉鎖されており、ジャカルタ特別州と同様に緊張感が高まっている。バンドン日本人会の松村圭二会長は31日、「対応はジャカルタよりも厳格で、早い部分があるのでは」と話した。
 行政は外出や活動の自粛を呼び掛けている。松村会長によると「大通りの一部が時間帯によって閉じられている。主要なモールは既に閉まり、スーパーしか開いていない状況」が続いているという。警察が出動し、集会などを解散させている状況が伝えられている。
 松村会長は、「特にインドネシアの方の恐怖感が強く、マスクを付けていない人は見ない。ビニール手袋を付けて外出している人もいた」と話した。
 行政は、外出自粛を呼び掛け、日系を含め、企業全体に工場などの操業時間短縮を求めている。一方、日系で休業した工場は「今のところ確認していない」という。ジャカルタ特別州で見られる日本人駐在員の帰国の動きも、同市では「今のところ大きくはない」という。
 バンドン日本人学校は現在、休校などについての検討を行っている。
 バンドン市保険局によると、市内の感染者は31日までに20人になり、8人が死亡した。市は「封鎖(ロックダウン)は中央政府に権限があり、現状執れる措置ではない」としているが、今後検疫体制の整備などで対策を強化していく方針だ。

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