カラワン県知事に感染 新型コロナ スピーチを突如降壇
西ジャワ州カラワン県のセリカ・ヌラチャディアナ知事が新型コロナウイルスに感染したことが24日、明らかになった。地元メディアが報じた。セリカ知事は同日、自身が軽症であることや県内の隔離病棟に入院していることを、自身のインスタグラムを通じて明らかにした。セリカ知事は20日、同県庁舎で行われた式典のスピーチの最中に呼吸困難を訴えて降壇し、県内の病院で検査を受けていた。同式典には、県内45村の村長が同席していた。
カラワン県では18日から、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、感染者の確認された国・地域から入国した人に対して最大14日間の自主隔離を求めている。同県にはカラワン工業団地(KIIC)やスルヤチプタ工業団地など工業団地が複数存在し、大手自動車メーカーなども拠点を構えており、一部の日系企業では、日本人社員の自主隔離が行われている。
西ジャワ州の統計によると、25日夕の時点で同州では73人が新型コロナウイルスに感染し、10人が死亡。2405人が隔離されている。また、24日までに同州ボゴール市のビマ・アリヤ市長と、バンドン市のヤナ・ムリヤナ副市長の感染も確認されていると伝えられる。今回の県知事の感染確認で、県政府が感染防止策をさらに強化する可能性も指摘される。(高地伸幸)