入国ビザ1カ月制限へ 外相 禁止対象も拡大
新型コロナウイルス感染拡大を受け、ルトノ・マルスディ外相は17日、全ての国からの外国人訪問者に対し、ビザ免除措置と到着ビザ(VOA)、外交・公用ビザの発給を1カ月間停止すると発表した。20日から開始する計画。
ルトノ外相は、訪問者には「目的に即した各種ビザの取得」を求め、申請には各国の保健当局が発行する健康証明書の提出が必要だとしている。
また同日、入国禁止措置の適用対象国を追加も発表した。新たに対象となるのは、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、スイス、バチカン市国の6カ国。14日以内に滞在した人の入国と乗り継ぎを禁止する。20日から開始する。
中国、韓国、イタリア、イランを対象としていた措置を拡大した。対象国に渡航したインドネシア人には14日間の隔離観察を行う。
国内では、2日に政府が初感染を発表して以降、拡大が止まらない。インドネシア保健省は17日までに国内の感染者が累計172人になったと発表した。前日の発表から38人増加した。死者は5人。(大野航太郎、リンダ・シラエン)