例年通りに園児出演 JJS幼稚部卒園式 祝辞など一部省略

 ジャカルタ日本人学校(JJS、バンテン州南タンゲラン市)幼稚部は10日、卒園式を開催した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、来賓を呼ばず祝辞を省略。保護者にはマスク着用を呼び掛けた。一方で、園児が出演するプログラムはすべて例年通り実施された。      

 2月に開催された歌や演劇、ダンスの発表会では、毎年恒例の年長組が特技を披露するコーナー「がんばりタイム」を省略し、保護者や園児から残念がる声が上がっていた。「せめて卒園式だけは(例年のようにやりたい)」(吉野恵理子園長)との思いから、合唱や1年間の行事を振り返る「よろこびのことば」など、園児によるプログラムを通常通り行った。
 吉野園長は式辞で「良い言葉をたくさん覚えましょう。そして自分らしく使えるようになりましょう。みなさんが自分の言葉や心を大切にして、これからも素敵な人たちや物と、つながってくれればいいなと思っています」と語った。
 卒園児98人は、吉野園長から卒園証書を受け取った後、サッカー選手、パティシエ、ユーチューバーなど、それぞれの将来の夢を発表した。ある男児が「プロゴルファーになりたいです」と話すと、出席した父親らから「おー」と歓声が上がった。
 また元気いっぱい合唱を披露。「元気な1年生になります。頑張るぞ! えいえいおー!」と締めくくった。合唱を聞きながら、一緒に歌を口ずさんだり、涙ぐむ保護者の姿もあった。
 インドネシアに来て約1年の烏田豪さん(6)は、卒園式では「大きくなったら船長さんになりたい」と発表。記者がその理由を尋ねると、恥ずかしそうに「ひみつ」と答えた。父親の直幸さん(39)は「バティックを着たり旅行に行ったり、インドネシアならではの経験をさせてあげたい」と話した。(高地伸幸、写真も)

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