日本人学生1人を隔離 ジョクジャカルタ 新型コロナ警戒か

 日イ間の交流事業のため、ジョクジャカルタ特別州を訪れた大阪産業大学の教員と学生計9人のうち1人が、インドネシア側が発熱を確認したとして病院に隔離されたまま、同行の日本人と連絡がつかなくなっている。新型コロナウイルスの国内感染を警戒する当局側の措置とみられる。3日、複数の関係者が明らかにした。

 学生に同行していた教員などは、24時間対応とされている在インドネシア日本大使館の緊急連絡先に複数回連絡を試みたが、つながらなかったと訴えている。
 学生らはジョクジャカルタの大学と運動会を行うため来イした。だが新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「(運動会を)安心して開催するため」(引率の教員)、市内の病院で健康診断を受けた。
 学生らはこの段階で体調異常などはなかったと話しているが、病院側は生徒の1人に発熱を確認したとして院内に隔離したため、これ以降、教員などと連絡がつかなくなったという。
 この隔離措置の後、残り8人も宿泊を予定していたホテルから滞在を拒否された。午後9時半時点で8人は、行き場を失ったまま病院内で待機を強いられている。運動会は中止になったという。
 邦人からの連絡に対応できなかったことについて大使館側は、「(24時間対応とされている同連絡先の)対応は日本の会社に委託している」と説明。「つながらなかったことが事実であれば問題で、確認しなければいけない」としている。
 新型コロナウイルスをめぐり、インドネシアでは2日、西ジャワ州デポック市で親子2人の感染が確認された。国内での感染確認は初めてだった。(大野航太郎) 

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