「感染疑いで日本人を国外退去」と報道 アンタラ通信
アンタラ通信は19日、インドネシアが国際空港に入国した日本人を、新型コロナウイルス感染の疑いがあるとして国外退去処分とした、と報じた。保健省の疾病予防・管理総局幹部のアフマド・ユリアント氏が明らかにした、としている。事実だとすると、実質的には入国拒否といえる。
在インドネシア日本大使館は「報道は承知している」と話している。
じゃかるた新聞の取材に対し、疾病予防・管理総局のアヌン・スギハントノ総局長は20日夕、「入管が国外退去にしたとの報告は、まだ受けていない」と語った。
アンタラ通信によると、ユリアント氏は「少し前に、国内のある場所で何人かに発熱が認められ、感染者との接触歴があり、国外退去になった」と述べた。この日本人は38度未満の発熱があり、検疫所で診察したところ、のどに炎症がないため、細菌感染ではないとみられ、問診で新型コロナウイルスが陽性と診断された人と接触したことが分かった、という。
ユリアント氏は「このようなケースでは国外退去とするのが空港当局の方針だ」と語った。(米元文秋)