子どもに寄り添う言葉がけ ママの会 ワークショップ開催

 子どもや夫とのコミュニケーションについて考えるワークショップが14日、南ジャカルタで開かれ、参加した15人の在留邦人女性たちが家庭内のコミュニケーションなどについて向き合った。 
 会を主催した「コミュニケーションを学ぶママの会」は、通常活動の枠を超えて参加者を募り、「海外での子育てに不安を抱える駐在員妻たちの悩みなどを分かち合う場を作ろう」(同会メンバーの佐藤香織さん)と始めた。
 参加者は4組に分かれ、週末の過ごし方と、助けて欲しい時に「助けて」と言えるかという2項目について話し合い、これを受けて自分の長所を書き出してみるというワークショップを行った。
 この中では「夫の仕事に支障が出ない程度に自分のやりたいこと抑えてしまう」「仕事をしていない罪悪感から、夫に助けを求めるまでに葛藤してしまう」といった声が上がった。
 これに対して同会の佐藤さんのほか、阿部尚美さん、寺田聡子さん、本多留美加さん、蔵田良子さんが家庭内コミュニケーションに関する自らの体験談を紹介。「自分の長所を意識し、セルフイメージを高めることで、子育てに奮闘する自分を好きになれるようになった」「自分に自信を持ち、気持ちを安定させる。すると子どもの気持ちも安定し、家族関係が良くなった」「自分の思いを夫や子どもに伝えるよう努力することで、夫との他愛のない会話も増え、二人三脚で子育てを楽しめるようになった」と述べた。
 5人は脳科学と心理学に基づく家族療法カウンセラーで元在留邦人の高﨑美佳さんの〝教え子〟。高﨑さんはジャカルタ滞在中、在留邦人を対象とした育児セミナーを行い、帰国後にはテレビ電話を使った本格的なコミュニケーション術を学ぶ教室を開いてきた。
 この日のワークショップでは、日本に帰国したメンバー、そして高﨑さんもテレビ電話で参加した。高﨑さんは会合の締めくくりで、「子どもに大切なのはことばと愛」と強調し、「優しい気持ちと思いやりを持って、常日頃から子どもに寄り添う言葉がけをすることが大切」などアドバイスした。(伊藤妃渚、写真も)

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