イへの「郷愁」込めて 歌手・向さん  新アルバムを制作

 ジャズシンガーの向香織さん(35)が新アルバム「ノスタルギア」を制作した。今年3月に日本に帰国する予定で、約3年半のインドネシア生活の思いを込めた「集大成」だ。オリジナル曲やインドネシアの楽曲のカバーなど、全11曲を収録。17日に本紙取材に応じた向さんは、「インドネシアに住んでいる人、インドネシアに来たことがある人にぜひ聞いてほしい」と話した。
 アルバム名になっている楽曲「ノスタルギア」は、向さんが作詞作曲を手掛けた。郷愁を意味するノスタルジアのインドネシア語読みをタイトルにした。「インドネシアから帰ったら、絶対に寂しくなるのだろうなと思い、その時の感情を先取りした」。アパートから見える夕日や町並みにアザーン(イスラムの礼拝の呼びかけ)が響く情景など、在留邦人が共感できる歌詞を作った。
 日本語とインドネシア語の二つを制作。インドネシア語版は歌手の加藤ひろあきさんと共に歌っている。
 音楽活動を本格化したのは27歳の時。東京・六本木のジャズバーでステージに立ち、プロの演奏で歌う楽しさを知った。2016年9月に来イし、17年には動画投稿サイトでインドネシアの楽曲「ジュウィタ・マラム」のカバー曲を投稿。36万回再生(2月17日時点)を記録するヒット動画となった。
 その後もボランティアで音楽活動を展開。ジャカルタ日本祭り(JJM)や日本人コミュニティのイベント、レストランなどでステージに立ってきた。
 葛藤もあった。「自分がお金をもらわず歌うことで、インドネシアの歌手がステージに立つ機会を奪っているのではと思った」。だが「インドネシア人、日本人から良い反応をもらえると、自分が歌っていても良いと思えた」。帰国後はインドネシア人のアーティストを呼び、日本で演奏する機会をつくりたいという。「日本で働きに出ているインドネシア人に、祖国の歌を聴いてもらうのもいいかもしれない」
 アルバムは自主制作で、3月7日から日本で発売する。「スポティファイ」などインターネット配信サービスからも聞くことができ、ノスタルギアは2月22日から先行配信される予定だ。(大野航太郎、写真も)

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