名古屋行き 3月運休へ ガルーダ航空 広がる落胆の声

 国営ガルーダ・インドネシア航空は27日、スカルノハッタ空港(バンテン州タンゲラン市)と中部国際空港(セントレア、愛知県常滑市)間の直行便を3月29日から運休すると発表した。国際線の路線再編を理由にしている。      

 同便は昨年3月、ングラライ空港(バリ)~セントレア間が2012年に運休して以来、7年ぶりとなるインドネシア直行便として運航を開始。15年にもジャカルタ~セントレア便の就航計画があったが延期されていた。

 ただ、当初はジャカルタ発が火、金、土、日曜、中部発が月、水、土、日曜の週4便だったが、昨年8月25日からジャカルタ発の土、日曜とセントレア発の日、月曜便が運休となり、週2便に減らして運航している。 

 セントレアでは、旅行会社と連携してジャカルタ出張者向けプランを用意。また、インドネシア側の旅行会社と商談会や観光PRイベントの実施するなど、日本人とインドネシア人双方の需要喚起を狙ってきたものの、「搭乗率は50%程度」(同社永江秀久執行役員)に留まっていた。
 
 特に出張需要を見込んだ愛知県の製造業関係者からは「本数が少なく出張に使いにくい」との声が上がり苦戦。ガルーダ航空には、平日の増便を要請していたという。今回の決定について永江氏は「長年の交渉の末に実現した直行便をそう簡単には諦めきれない」と悔しさを滲ませた。同便の続行を求め、ガルーダ航空のイルファン・スティアプトラ社長との面会を打診中という。

 愛知県観光コンベンション局の担当者によると、愛知県は19年9月にジャカルタで開催された日本政府観光局(JNTO)主催のジャパン・トラベル・フェアに出展したほか、18年には県内のハラル対応レストランなどの位置を記した「ムスリム・ツーリストマップ」を作成。ことし開催の東京五輪・パラリンピックや、26年に同県で開催されるアジア競技大会に照準を合わせ、インドネシア人観光客の誘致を進めている。(高地伸幸)

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