旅客収容年1億人に スカルノハッタ空港 第4ターミナル建設

 国営空港管理アンカサプラ2はスカルノハッタ国際空港(バンテン州タンゲラン)で、年間で国内最大4千万人の旅客収容能力を持つ第4ターミナルの建設計画を進めている。空港全体の旅客収容能力を年1億人に引き上げ、長年続く過密状態の解消を図る。              

 アンカサプラ2は、現在の空港設備は建設時、年間で約4300万人の旅客収容を想定していたが、2018年通年では約6500万人が利用したと指摘。将来的な利用者数の増加を織り込み、1億人を超える規模までの拡大が必要だとしている。第1、第2ターミナルの拡張も行い、21年3月を目標に各2千万人とする。第3ターミナルは2500万人を収容でき、第4ターミナルの建設で1億人を超える計算だ。
 第4ターミナルの建設は、空港周辺に同社が所有する102ヘクタールの用地で、来年からターミナルビルなどの建設を開始、24年までの完成を目指す計画。費用は12~14兆ルピアと想定する。
 設計・建設には国営建設コンサルティング会社のビナ・カルヤと韓国の同業ヨーシン・エンジニアリング、バンドン工科大系のIT企業、LAPIディフシが参画する。先進技術を駆使して高機能監視カメラや無人チェックインカウンター、手荷物預り所などを整備する構想だ。23日にはジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が同空港を訪れ開発の加速を訴えた。
 スカルノハッタ空港は1985年に開港。中央ジャカルタ・クマヨランの空港から路線が移動した。2000年代から経済成長に伴い、利用者数に対する設備不足が指摘され、開発が進められてきた。昨年12月には第3滑走路の供用が開始された。(大野航太郎)

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