おしゃれな街に洪水襲来 南ジャカルタ・クマン パブ休業、駐車場沈む

 年末からの豪雨でジャカルタ一帯に発生した洪水によって、南ジャカルタ区を流れるクルクット川が氾濫、1日未明には、しゃれた飲食店などが並ぶクマン地区のクマンラヤ通りが冠水した。水は2日午後には引いたものの、一部のビルでは、浸水した地下駐車場の排水作業が続けらた。飲食店などは軒並み休業し、普段は欧米人や日本人、インドネシア人の若者でにぎわう同通りは、閑散としている。                 
 国家防災庁(BNPB)は2日、水に流されるなどで、30人が死亡したと明らかにした。
 「はじめはチョロチョロ入ってきた水が、1日午前6時には腰の高さまで上がった」。クマン通りの東端付近、クルクット川から約50メートルほどに位置するアイリッシュパブ「イースタン・プロミス」の従業員が話した。
 店は年越しパーティーのため、31日から24時間営業を予定していた。しかし1日未明から雨脚が強まり、午前5時ごろに店内に水が入り始めると、残っていた5人のインドネシア人客を帰して閉店した。
 2日午前7時ごろ、従業員らはゴムボートで店まで近づいた。停電した店内から、食器や厨房機器を運び出した。水が引いたのは午前11時ごろだった。
 同日午後2時ごろ、同店では冠水した椅子やテーブルを駐車場に並べて乾かし、約10人の従業員が店内の掃除をしていた。薄暗い店内は湿気がこもり、ヘドロのような臭いがわずかに残るが、従業員たちは終始、談笑しながらせっせとデッキブラシで店内に残った水をかき出していた。
 同店従業員のサリさん(32)は同日夜までに店内の清掃や、食器や厨房機器などの消毒を済ませ、営業を再開したいという。「ウオッカ、ビール、ウイスキー。(食器などを)消毒に使う酒なら、いくらでもあるわ」と冗談めかして話した。
 同店付近にある2軒の雑居ビルでは、地下駐車場が天井まで冠水した。止められていた車両は1日未明に運び出し、被害を免れたものの、排水作業が終わるめどは立たない。
 排水作業に当たっていた水資源総局のアディさん(42)は洪水のために新年の休暇を返上、1日早朝から作業に従事している。「(作業終了まで)いったい何日かかるんだか、やれやれ考えたくないね」とぼやいた。
 BNPBの2日午後9時での発表によると、首都圏で洪水が発生した箇所は169カ所に増加した。洪水に伴う犠牲者の死因で最も多いのは水死で17人。土砂崩れによる生き埋めと感電がそれぞれ5人だった。(高地伸幸、写真も)

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