新年に大洪水、100カ所超浸水 ジャカルタ首都圏 9人死亡、2万人が避難

 12月31日午後から1日未明にかけて、インドネシアのジャカルタ首都圏で大雨が降り続き、各地で大規模な洪水が発生した。国家防災庁(BNPB)によると1日午後2時半時点でジャカルタ特別州41カ所、西ジャワ州ブカシ54カ所、バンテン州タンゲラン8カ所の合計103カ所の住宅地などが浸水し、16歳の少年を含む合計9人が死亡。地元メディアによると、ジャカルタ特別州では1万9079人が避難した。  

 気象庁(BMKG)によると、東ジャカルタ区のハリム空軍基地では31日午前7時から1日午前7時までに、24時間雨量としては2007年以来最大となる377ミリの降雨量が観測された。気象庁は、4日ごろまで大雨が続く可能性があるとみて注意を呼びかけている。
 地元メディアによると、国営電力PLNは同日午後2時半時点で、特別州内1650カ所の変電所を停止。中央ジャカルタ区チュンパカ・プティ、東ジャカルタ区ポンドック・コピ、西ジャカルタ区チェンカレン、北ジャカルタ区マルンダ、バンテン州南タンゲラン市ビンタロなどの一部で停電が発生したという。
 ジャカルタ特別州営MRTジャカルタ(MRTJ)担当者によると、洪水による大量高速鉄道(MRT)運行に支障はなく、通常ダイヤで運行した。
 洪水のあった多くの場所では1日午後になっても水が引かず、復旧作業が急がれている。
 中央ジャカルタのタムリン通りでは、雨の中、年越しのカウントダウンが行われた。雨がっぱや傘などを用意していない人も多く、新年になるとすぐに、通りにたまった水を蹴たてながら、家路を急いでいた。
 南ジャカルタ区クバヨラン・バルのカンプン(集落)では、坂の上にある大通りから雨水が流れ込み、家屋が浸水。1日昼には、近隣住人らが肩まで水に浸かりながらゴムボートを引っ張り、取り残された住民の救助や、スンバコ(生活必需品)の配布を行っていた。
 メイドとして働くリスキヤンティさん(35)の自宅周辺では、同日午前3時ごろから洪水が始まり、母親と姉の3人で2階に避難した。午後1時半ごろ、自宅前を通りかかったゴムボートに救助され、そのまま仕事へ向かった。
 2000年と07年の洪水でも自宅が浸水し、今回が3回目。「1カ月は水が引かないと思う」と肩を落とした。当面は、雇用主の家に、家族で泊めてもらうという。(高地伸幸、加藤ひな子、米元文秋)

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