演劇や合唱を披露 JJS学習発表会 900人が聴衆を魅了
バンテン州タンゲランにあるジャカルタ日本人学校(JJS)で23日、学習発表会が行われた。小学部の生徒約900人が学年ごとに、工夫を凝らした演劇や合唱を披露した。
3年生による演劇「チュリタラマ~時をこえ、海をこえ~」が開幕を飾った。日本とインドネシアの内容の似た民話4本を交互に、演劇や朗読を織り交ぜながら紹介した。「日本とインドネシアの両方を知っている私たちだからこそ、インドネシアのチュリタラマ(昔話)を伝えていきたい」と締めくくった。
続く5年生の「わたしのせいじゃない?」は、環境問題をテーマにしたオリジナル劇。環境破壊に怒った地球が人類が滅亡させる様子を、ダンスや、手拍子や足を踏み鳴らす音楽「ボディーパーカッション」で表現。セリフは少ないが、体を使った演技に聴衆は引き込まれた。
2年生は世界各国の文化などを紹介する演劇「もっと知りたい! せかいのこと」では、よさこいやブラジルのカーニバルなどを披露。最後はディズニーの楽曲「小さな世界」をインドネシア語と英語、日本語で合唱した。1年生の劇「つながれJJSカラー」では、大きな白いクジラの背中に乗って、インドネシア各地を冒険する様子を表現した。児童たちが力いっぱいセリフを読み上げ、ほほえましい姿に保護者たちの顔がほころんだ。
4年生による「だれもがかかわりあえる音楽」では、合唱曲「世界がひとつになるまで」を手話を付けて披露した。合唱が始まる前に手話のやり方を保護者に伝え、一緒になって合唱を楽しんだ。
フィナーレを飾ったのは6年生による劇「つながり~光り輝け! 日本とインドネシア~」。JJSに転校してきた姉弟に「インドネシア教え隊」の3人が、ミナンカバウ族やトラジャ族、スンダ族といった民族やインドネシア独立の歴史を紹介。アチェ舞踊のサマンダンスや伝統竹楽器アンクルンの合奏を披露した。(高地伸幸、写真も)