自分たちも行動できる 学生運動体験なし世代

 @demachibergerakを運営する男子学生は、現政権に疑問を持ったきっかけや、約21年前にスハルト政権を打ち倒した学生たちが掲げた、民主化運動・レフォルマシ(改革)を、実体験していない同世代が行動を始めたことへの期待を語った。

■外から見た政権

 男子学生は日イのハーフで、高校と大学をインドネシアで過ごした。インドネシア大学で、政治社会学を学び、現在はインドネシアのコミュニティーを研究する。メンバーとは日ごろから、政治を議論する仲だ。
 男子学生がインドネシアの政治に疑問を覚えたのは、大学院の進学前後。スハルト退陣後も地方の利権が強化されたなど、民主化後を分析する文献を読んだ。「インドネシアにいると触れられない、外からの見方を知った」
 2014年の大統領選はジョコ・ウィドド大統領に投票したが、「軍とのつながりが強くなるなど、思い返すと、民衆中心の政治じゃないことが、いろいろあった」と感じるようになった。

■国内にパプアの矛盾

 男子学生は、特にパプアと刑法改正の問題に関心がある。
 「インドネシアは反植民地主義、反帝国主義を国家建設の精神に、国家5原則パンチャシラをつくった。その国が、実質的に無理やりインドネシアの一部にしたパプアを持ち、国内に矛盾を抱えている」と指摘。パプア問題を解決するためには「究極的には住民投票をして矛盾を正さないと」と話す。
 刑法改正は、政府機関に対する侮辱の罰則強化などが盛り込まれた。「国家反逆罪を含む、オランダ植民地時代を継いだ内容を取り除くはずが、むしろ、その逆のよう」と批判した。

■「民主化」昔話だった

 民主化過渡期以降、まれに見る今回の大規模な学生デモ。男子学生は「自分たちも行動できると知るチャンスになった」と語る。
 自らの世代を「スハルト政権崩壊後のレフォルマシが起きた時のことを、聞いたことしかない世代」と表現する。
 「民主化運動の時代の後、学生が街頭に打って出ることがあまりない時期が続いた、しかし今回、さまざまな問題が重なり、(汚職捜査機関の権限を縮小する)改正汚職撲滅法が、みんなをつなげ、街頭デモを経験する契機になった。学生運動団体ではなく、SNSが影響を与えたのも確実だ」と話した。

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