「成長求める集団に」 高橋さんが抱負 フットサル イ代表監督
フットサルワールドカップ2020の一次予選の東南アジアフットサル選手権が今月21日から、ベトナムのホーチミンで開催される。代表チームは強化合宿として、2日から10日まで日本遠征を行う。元日本代表で、昨年4月にインドネシアで初の日本人監督に就任。U—20(20歳以下)チームと女子代表チームの監督も兼任する高橋健介代表監督(37)に話を聞いた。
——1年半を振り返り
ことし6月にはU—0代表の方で、アジアサッカー連盟(AFC)U―20フットサル選手権でインドネシアでは初のベスト4(準決勝進出)に入った。選手たちが成功体験としてポジティブに受け取れる結果が出たことは、大きな成果。(監督を務めるすべてのチームで)選手の成長を求める集団を目指している。その意味で、結果に至るまでの過程への満足も大きい。
アジアで活躍するフットサルの外国人指導者には、スペインやブラジル出身の方が多い。その点、日本人監督が1年半という短期間で結果を出したことは重要。実績を挙げることで、日本人指導者のアジア進出につながるのではないか。
——代表監督として意識してきたことは何か
選手を理解しようとする姿勢を心がけた。5月から6月にかけて選手と共にラマダン(断食月)を過ごした。衣食住を共にして、コンディションやモチベーションがどのように変化するのかを知る機会になった。
選手の食事管理にも気をつけた。インドネシア人にとって油物や糖分、炭水化物は食生活に密接に関わっている。体を維持するためにも、特に夜間はそれらを控えさせている。
——課題と今後の目標
インドネシア人はスピードではアジアでもトップクラス。ただ、ゲームの流れを理解、読む力が足りない。目標は代表チームが東南アジア選手権で3位以内、アジア選手権でベスト4に入ること。大きな目標だが、教育を積み上げる過程を大事に努力を続けていく。(本間太郎、写真も)