【ジャカルタ絆駅伝特集】日イでつなげるたすき 最多2400人が駆ける 15日、絆駅伝

 インドネシアと日本のランナーが友好のたすきをつなぐ「ジャカルタ『絆』駅伝(主催・毎日新聞社、コンパス紙)」が15日、中央ジャカルタ区スナヤンのブンカルノ競技場で開かれる。6回目となることしは過去最多の約600チーム、全2400人のランナーが出場する。

 スタート地点は、ブンカルノ競技場の東駐車場付近。ゼッケン、たすきを着用した状態で午前6時に集合、スタートは同6時半。
 メーンスタジアムを周回、1周は約2・5キロとなる。東駐車場付近で次のランナーへたすきをつなぎ、1チーム4人で計10キロを駆ける。
 チームには、日本人とインドネシア人を少なくとも1人ずつ含むことが条件だ。普段共に働く会社のメンバーで結成する企業チームもあれば、親しい仲間たちと参加する同好会チームもある。
 ことしは、動画共有サイト「ユーチューブ」で動画を投稿する人気インドネシア人ユーチューバーのジェローム・ポリンさん(21)が、特別ゲストとして参加する。その他、ロンドン五輪女子マラソン日本代表の尾崎好美さん(第一生命)やタレントの仲川遥香さんが出場する。
 表彰式は、コース東側の特設ステージで行われ、周辺には企業ブースが並ぶ。1〜10位の表彰、1位と2位の間には仮装で大会を盛り上げた参加チームに贈る「コスプレ賞」、女性のみで結成するチームを対象にした「ワンダーウーマンアワード」が発表される。
 表彰の後は、順位にかかわらず全ての参加チームにチャンスがあるお楽しみ抽選会が開かれる。景品には、全日本空輸(ANA)の東京〜ジャカルタ往復航空券(1チーム分)や家電などがある。
 2014年開始以来の6連覇を狙うのは、デンソー。選手の一人、カマルディンさん(20)は「より熱心にトレーニングをし、タイトルを守る意欲を常に高めてきた」と意気込む。
 同じく開始以来2位に入っているトヨタは初優勝を目指す。選手の一人永田健さん(49)は「トヨタインドネシアの熱意を背に、日本人代表として頑張ります」と語り、駅伝コーチのジュミヤントさん(52)は「ことしの目標は1位と2位をとること。選手たちもこの目標を達成するためにより一層努力すると言っている」と話した。
 ジャカルタ「絆」駅伝は、インドネシアと日本の友好を目的に14年5月に初開催された。第3回大会から、東京五輪に向けて日本政府が進める、スポーツを通じた国際貢献事業「スポーツ・フォー・トゥモロー」の認定事業となっている。後援は、ジャカルタ特別州、在インドネシア日本大使館、ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)、じゃかるた新聞。(上村夏美、写真も)

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