鉛製造子会社が上場 生産増・ニッケル精錬に向け トリニタン

 財閥トリニタン・グループ傘下で鉛のインゴット(塊)などを製造するトリニタンメタルズ・アンド・ミネラルズは3日、インドネシア証券取引所に上場すると発表した。生産能力増強や、新たに銀やニッケルの精錬事業を進めることで市場の需要に応え、事業を拡大する方針だ。
 同社は2009年に設立された。西ジャワ州グヌンプトゥリに年産4万トン級の工場を構える。バッテリーメーカー向けに納める鉛製品が全体の約7割を占め、難燃剤となるアンチモンも製造している。販売先の半分程度を日系企業が占めている。マレーシアやタイ、中国、韓国にも輸出されている。
 上場後、国内外の顧客の需要に応えて、生産能力を増強する予定だ。現状では鉛のインゴットの原料の約半分を輸入に頼っているが、新しいプロセスを導入してインドネシア国産の鉛コンセントレートを精錬する技術を上げていく。
 電気自動車(EV)の電池に不可欠なニッケルの精錬所を新設する計画も進め、製品の多様化を進める方針だ。(平野慧)




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