州庁舎に独立派の旗 パプア ジャヤプラ 複数の建物が炎上

 パプア州の州都ジャヤプラで29日、独立の是非を問う住民投票を求める大規模なデモが行われた。現地からじゃかるた新聞に伝えられた情報などによると、パプア人民評議会(MRP、先住民部族代表者らで構成)や通信大手テルコムセルなどの建物が放火で炎上した。同日午後6時半ごろ、デモ参加者がパプア州庁舎に集まり、独立派がパプアの「国旗」とする「明けの明星」を掲げた。
 デモは千~数千人が参加。空港のあるスンタニからジャヤプラ中心街に向けて行進した。群衆が1万人以上に膨れ上がった、との情報もある。
 デモ参加者らは「パプア独立」と叫び、独立を問う住民投票を求めた。郵便局、店や車が壊されるなどし、治安当局は催涙ガスを発射した。
 アンタラ通信によると、電力の供給網が燃えるなどして、ジャヤプラで一部停電した。
 市内でデモを取材中のジャヤプラのニュースサイト記者ヌケンさん(27)はじゃかるた新聞の電話取材に、「デモ隊は『レイシズム(人種差別)拒否』などの横断幕を掲げ、『住民投票が、西パプアの住民にとって最善の解決策だ』と訴えている」と語った。
 市内では「多数の『明けの明星』旗が翻る一方で、市内にあったメラプティ(インドネシア国旗)は大半が撤去された。治安部隊が催涙ガス弾を発砲すると、群衆が逃げ惑った。けが人がかなり出ているようだようだ」と伝えた。
 また、政府によるインターネット遮断によって「私の勤務先のウェブサイトは見られなくなっている」と話した。(木許はるみ、米元文秋)

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