ゴジェック運転手がデモ 労働条件改善を訴え ジャカルタの本社前

 インドネシアの配車アプリ大手ゴジェックの運転手が5日、南ジャカルタ区ブロックMの本社前でデモを行った。参加者は、一部の運転手の停職解除やインセンティブの改善などを求めた。ベンチャー企業の急成長を担う運転手たちの不満が表面化した。
 デモは全国各地から約千人(主催者情報)が集まった。「ドライバーの仕事を止めるシステムを改め、(運転手の増加を受け)新たなドライバーの雇用に反対する」などを呼びかけた。
 このほか、架空のオーダーの防止、インセンティブとして支給される乗車回数に応じたボーナスを改善することを求めた。四輪配車へのインセンティブは21回の乗車で40万ルピアだったが、7月下旬から25回で30万ルピアに減額された。
 デモ隊はゴジェック側との面会を求め、同社広報のミシェル・セイ氏らが対応した。
 同社は「インセンティブは、パートナー(運転手ら)の長期的な収入を持続可能にするために調整する」などと説明。運賃収入を重視し、福利厚生にも力を入れていることを伝えた。架空のオーダーは、同社のシステムで「9割を防ぐことができる」と話した。
 また毎週2回、各地で運転手とのミーティングを開き、サービスや労働環境の協議をしているとして、参加を呼び掛けた。
 西ジャワ州ブカシ市からデモに参加した男性運転手(24)は2016年にゴジェックのドライバーに登録。「架空のオーダーをしたことがないのに、それを理由にゴジェックから仕事を止められた」と主張。現在は、家族のアカウントを使って、ゴジェックの運転手を続けている。
 「毎日午前6時から午後11時まで働き、月収は毎月800万ルピア」。妻を養い、毎月車両代として、160万ルピアの借金を返済する。「最近になってインセンティブが下がったので、これから月収がさらに低くなりそうだ」と話していた。
 デモは約9時間続き、ブロックM周辺は渋滞した。デモ隊が警備の警察を避けて、同社入居のビルに入ろうとしたため、警察ともみ合いになり、数人が一時拘束された。ゴジェックのジャンパーやヘルメットを燃やし、抗議を示す参加者もいた。
 デモの主催者によると、8月上旬に警察を交えて、同社側と再び交渉をする。デモは、新たな輸送システムやアプリの改善を求める運転手らの団体「GERHANA」と「Oraski」が開き、四輪や二輪の運転手が参加した。(木許はるみ、写真も)

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