東西線、地下区間は9㌔ MRT 南北線乗客、平均9万人に

 大量高速鉄道(MRT)の運営会社MRTジャカルタのウィリアム・サバンダル社長は25日、西ジャカルタ区カリデレス~東ジャカルタ区チャクンを結ぶ東西線建設計画で、総距離31・7キロのうち首都中心部の9キロを地下区間にする予定と明らかにした。南北線第1区間では今月、3月末の開業以来、最高となる平均乗客数1日9万4824人を記録、年内に同10万人を見込む。
 東西線の総距離31・7キロは二つに区分され、カリデレスから中央ジャカルタ区クマヨランのチュンパカバルまでの20・1キロをステージ1、チュンパカバルからウジュン・メンテンまでの11・6キロをステージ2とする。
 カリデレスから南ジャカルタ区グロゴルまでの約11キロと、ステージ2の全てが地上区間となり、地下区間はグロゴルからチュンパカバルまでの約9キロのみ。
 ウィリアム社長によると、日本政府の投融資のほか、アジア開発銀行(ADB)、アジアインフラ投資銀行(AIIB)も融資に興味を示しているという。日本側はすでに東西線のエンジニアリング・サービス借款を供与している。
 入札は来年に実施し、21年着工を目指す。30年ごろまでに首都圏で約230キロのMRTが必要になるとみており、建設を早めていきたい考えだ。

■モナスで準備開始
 中央ジャカルタ区のホテル・インドネシア(HI)前ロータリー駅から北へ伸びる南北線第2工区は現在、中央ジャカルタ区モナス(独立記念塔)周辺の地下で受電変電施設の壁を作る作業を進めている。
 日本が引き続き支援する第2工区では、すでに一つのパッケージで建設の入札参加者を募集している。ウィリアム社長は年内に建設事業の入札を終了させ、20年に工事を開始したいとした。24年末までの完成を目指す。北端の車両基地に関しては、西アンチョールへの移転案が出ているが、引き続き協議を進めている段階だとした。
 3月末に開業した南北線第1区間では、7月に過去最高となる平均乗客数1日9万4824人を記録。前月比15・9%増で、これまでの平均8万人から同9万人台に突き出た。年内には10万人に達すると予測している。(上村夏美)

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