日本勢が2冠 インドネシアOP フクヒロ連覇、山口初

 トップレベル選手が出場する世界バドミントン連盟(BWF)ワールドツアーの大会「ブリブリ・インドネシアオープン2019」は21日、中央ジャカルタの室内競技場イストラ・スナヤンで各種目決勝が行われ、女子ダブルスの福島由紀、廣田彩花(フクヒロ)ペアが日本人対決をストレートで制し、今大会日本勢初となる2連覇を果たした。女子シングルスの山口茜は、初優勝を遂げた。日本は全5種目中2種目、インドネシアは1種目での優勝となった。
 フクヒロは、リオデジャネイロ五輪金でインドネシアオープン16年優勝のベテラン、髙橋礼華、松友美佐紀(タカマツ)ペアと対戦。両ペアは前回大会の準決勝でも対戦している。
 第1ゲーム序盤は、互いに競る展開が続くが、中盤からフクヒロがリード、21―16でゲームを取る。第2ゲームではタカマツに連続5得点を取られ、10―17と点差が開くも、そこから6点を連続で取り返し逆転、21―18で勝利した。長いラリーやスピードある展開の早いプレーが続き、日本人対決だったが会場には歓声が沸いた。
 今大会は、東京五輪の出場枠を争う約1年間の「オリンピックレース」が始まって以来、初の格上大会となる。
 福島は試合後、「初めてのオリンピックレース。苦しい展開もいっぱいあった中の優勝、2連覇なのでそこは大きい。素直にうれしい」と話した。
 現在、日本の女子ダブルスは世界ランク1、2、4位に入っており、混戦としているが五輪の出場枠は2枠のみ。
 廣田は「日本人同士の戦いもこれから多くなってくると思う。そこをしっかり勝ち切ることも大切になってくる」と述べる。
 ベテランの髙橋は「いつも通りにプレーできなかった。オリンピック、世界選手権でこのように逆転負けしないようにしなければと改めて思った。(五輪出場は)大会に出ている日本ペアの全員にチャンスがあると思う。続く今後の試合でも結果を出し続けないといけない」と話した。
 156センチの山口は、インドの長身選手シンドゥ・プサルラと対戦、21―15、21―16のストレートで勝利した。シンドゥとは、これまで14回対戦しているが、山口が勝ったのは4回。ゲームでは、179センチある相手からの打点が高い角度とスピードあるスマッシュを何度も打ち返し、相手になかなか攻撃をさせなかった。会場全体からは「アカネー」の声援が聞こえ、コールがかかる場面もあった。
 山口にとって同大会の最高成績はベスト4。「インドネシアの方がたくさん名前を呼んでくれたり、応援してくれたりしたので楽しくプレーできた」と話し、五輪レースについては「自分は影響されることなく、いつも通りにやれたのが結果的にはよかったのかなと思う」と振り返った。
 インドネシアオープンは1982年、インドネシア・バドミントン協会(PBSI)によって開催され、2007年からはBWFの大会の一つとなり、次第に格上げされていった。(上村夏美、写真も、2面に関連)

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