五輪レースが本格化 桃田、タカマツら初戦突破 インドネシアOP開幕

 トップレベル選手が出場する世界バドミントン連盟(BWF)ワールドツアーの大会「ブリブリ・インドネシアオープン2019」が16日、中央ジャカルタ区スナヤンの室内競技場イストラ・スナヤンで開幕した。2020年東京五輪の出場枠を争う「オリンピックレース」が5月に開始して以来、初となる格上大会。男子シングルスの桃田賢斗や女子ダブルスの髙橋礼華、松友美佐紀ペアらが初戦を突破した。

 オリンピックレースは、20年4月までの約1年間の長丁場。同期間での試合結果を下に出す世界ランキングによって出場が決まる。今大会は格上大会で、世界ランクに影響する獲得ポイントが高いため、多くの選手が手にしたいタイトルとなる。
 日本代表の朴柱奉監督は「本当のレース(開始)はこの試合から。レベルが高いため、今回で良い成績を出すことができれば、レースを有利にスタートできる」と期待する。ただ、「インドネシアでは、風が強い体育館、(熱狂的な)応援環境があるので心配」と、日本人選手がこれまで思うようにインドネシアで結果を残せていないことも指摘した。
 今大会を皮切りに、7月下旬には、五輪本番の会場で行うダイハツヨネックスジャパンオープン、タイオープン、8月にはさらに格上となる世界選手権(スイス)と重要な試合が続く。
 近年、世界ランク1位入りや格上大会で好成績を収めている日本勢は、前回大会で初の2種目優勝をしている。前回優勝の男子シングルスの桃田賢斗、女子ダブルスの福島由紀、廣田彩花ペアの連覇が期待される中、女子ダブルスでは急成長中の若手ペア永原和可那、松本麻佑、リオデジャネイロ五輪金メダルのベテラン、タカマツも出場する。
 特に躍進を続ける永原、松本ペアはことし4月から福島、廣田ペアを抜き、世界ランク1位となっている。女子ダブルスは現在、世界ランク1~4位以内に日本人3ペアがおり、混戦としている。永原選手は「どのペアも強い。自分たちも挑戦する気持ちで頑張りたい」と語る。
 男子ダブルスでは、直近の同格上大会の全英オープンで準決勝まで進んだ世界ランク3位の嘉村健士、園田啓悟ペア、女子シングルスでは、東京五輪に向けて海外の試合に集中したいと日本ユニシスを退社し、ことしから太陽ホールディングス(東京都豊島区)とのスポンサー契約を結びプロに転向した奥原希望、世界ランク4位の山口茜も出場する。
 一方、他国と比べても熱狂的な歓声で知られるインドネシアでは国内選手が高成績を残していることも多い。初戦では、17年から世界ランク1位を守り続ける男子ダブルスのケフィン・サンジャヤ・スカムルジョ、マルクス・フェルナルディ・ギデオン組、国内トップ女子ダブルスのグレイシア・ポリー、アプリヤニ・ラハユ組のいずれもが、地元の声援の中、日本人ペアに勝利した。
 インドネシアオープンは1982年、インドネシア・バドミントン協会(PBSI)によって開催され、2007年からはBWFの大会の一つとなり、次第に格上げされていった。

渡辺・東野ペア棄権
 バドミントンのブリブリ・インドネシア・オープンは16日、各種1回戦が行われ、日本の女子ダブルス永原和可那、松本麻佑ペア、女子シングルス山口茜らが2回戦へと駒を進めた。混合ダブルス世界ランク3位の渡辺勇大、東野有紗ペアは第1ゲーム目で棄権した。 (上村夏美、写真も)

 
          

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