ゴジェック利用トップ 「使いやすい」「割引」重視 ミレニアム世代地場調査会社

 ミレニアル世代が交通や食品配送で配車大手ゴジェックのサービスを最も多く利用していることが、民間調査会社アルファラ・リサーチ・センターの調査で分かった。電子商取引(EC)では通販大手ラザダやショッピーが上位を占め、いずれも「使いやすいアプリ」「早い」「安い」「割引」などを重視してサービスを選んでいることが浮き彫りになった。

 同社が4月、首都圏など国内6地域で行った調査(回答数1204件)で、交通手段としてゴジェックのアプリを利用するとの回答が70・4%に上り、グラブは45・7%だった。複数選んだ回答者もいた。
 食品配送では、ゴーフードを利用するとの回答が71・7%で、グラブフードの39・9%を上回った。
 ゴジェックを利用する理由について、「使いやすい」(13・9%)、「早い」(11・12%)ことを重視。グラブでは、「最も安いアプリ」(13・3%)、「プロモーション(割引)が多い」(12・1%)が挙がった。利用者はゴジェックに利便性、グラブに価格面での優位性をそれぞれ感じているとみられる。
 食品配送でも同様の傾向があり、ゴーフードで「サービスが早い」(11・4%)、「使いやすい」(9・8%)、「メニューが多い」(8・0%)、グラブ・フードで「プロモーションが多い」(14・6%)、「サービスが早い」(9・9%)、「安い」(9・8%)が利用理由に挙げられた。
 調査会社が算出した顧客ロイヤルティを測る指標「ネット・プロモーター・スコア(NPS)」では、ゴジェックが18・9ポイント、グラブ10・1ポイントだった。同社はゴジェック側がサービスの利便性を高め、継続利用する顧客を獲得していることが、グラブ側と差が開いた主要因と分析している。
 通信販売で利用するサイトの回答では、ユニコーン企業(企業評価額10億ドル以上の未上場企業)トコペディア(15・4%)よりラザダ(47・9%)、ショッピー(32・2%)が上位に入った。通販で購入する品では全サイト平均で90%がファッション(衣服、靴、時計など)と答え、電化製品(17・4%)が続いた。
 旅行チケット・ホテル予約ではトラベロカが79%に上り、「プロモーションが多い」ことが人気の理由となっていることが分かった。
 調査は4月3~20日、国内6地域で面談形式で行われ、計1204件の回答を集めた。17~39歳が対象。内訳はジャボデタベック(首都圏)500人、ジョクジャカルタ特別州154人、西スマトラ州パダン市200人、バリ州200人、北スラウェシ州マナド150人。男女比は男性49・8、女性50・2%。(大野航太郎)

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