半自動化バス導入検討 運輸省 地方の渋滞解消へ

 運輸省はこのほど、国内の地方都市で、半自動運転が可能な「ガイドウエーバス」の導入を検討していると明らかにした。中心部と郊外を結ぶ鉄道網が整備されていない、ジャカルタ特別州外の都市での渋滞解消、交通事情の改善を図る。
 ガイドウエーバスは、バス専用道路の両側に側壁を配置し、車輪に取り付けた案内装置の誘導で走行するシステムを用いる。誘導中は運転手がハンドルを操作する必要がない。高架専用道路のほか、手動で普通道路も走行できる。
 ドイツのダイムラー・ベンツが開発したシステムで、1980年に世界で初めて運用が開始された。同国のほか、日本、オーストラリア、イギリスなどで導入事例がある。
 特にオーストラリア・アデレードで走行している「アデレード・オーバーン」が著名で、運輸省や地元メディアは同システムに対し「オーバーン」との呼称を用いている。日本では2001年から名古屋市で「ゆとりーとライン」が走行している。
 州営バス「トランスジャカルタ」では、バス専用道路への一般車両の進入がしばしば見られるが、ガイドウエーバスでは側壁と走行可能なタイヤ接地面の間隔を限定することで、物理的に進入を防ぐことができる。
 運輸省は既存のトランスジャカルタなどバス高速輸送システム(BRT)と比べ初期投資が高額になる一方、道路の舗装、整備など運用コストが安価になるほか、走行速度も高速化できると見ている。
 導入が検討されているのは、北スマトラ州メダン、南スラウェシ州マカッサル、ジョクジャカルタ特別州など。都市中心部と郊外を結ぶ交通手段として、渋滞解消と定時運行の実現、環境負荷の減少が期待されている。
 設備面では、国営鉄道車両製造のインダストリ・クレタ・アピ(インカ)が準備を進めている。
 ブディ・カルヤ・スマディ運輸相は事業の調査、試験に関し、導入事例のある国の協力を得たいとしている。

ガイドウエーバス
オーストラリアで導入されたガイドウエーバス「アデレード・オーバーン」の車両=運営会社フェイスブックページより。南オーストラリア州都アデレードのハックニーから、同州モッドベリーまでを結ぶ全長12キロを走る。渋滞や環境問題から、高速道建設に代わる交通網として1986年に開業した。(大野航太郎)

経済 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly