乗客に暴行、金銭奪う ジャカルタ ゴーカー運転手を逮捕
警視庁は28日、乗客の女性(22)を殴り、金を奪ったとして、四輪配車アプリ「ゴーカー」の男性運転手、アリス・スハンディニ容疑者(31)を強盗容疑で逮捕した。
地元メディアによると、女性は26日午後9時ごろ、ゴーカーをオーダーし、中央ジャカルタ区のモール「プラザインドネシア」から北ジャカルタ区のアパート「グリーンベイプルイット」へ向かった。
道中、アリス容疑者は女性の手足を靴ひもで縛り、口を布で覆った。利用客が少ない現金自動預け払い機(ATM)を探すために、高速道路を走った。
アリス容疑者は女性に対し、高速道路上のATMで250万ルピア、さらに南ジャカルタのブロックMのATMで150万ルピアを下ろさせ、金を奪った。女性はブロックMで車から逃げ出し、兄弟に電話をして助けを求めた。
アリス容疑者は西ジャワ州ブカシ市の兄弟宅にいたところ逮捕され、容疑を認めている。警視庁はアリス容疑者の車、靴ひも、女性を拘束するために使ったとみられる布、被害額相当の400万ルピアなどを証拠として押収した。アリス容疑者の兄弟によると、本人は借金を抱えていた。
ゴーカーを運営する配車アプリ大手のゴジェックは、アリス容疑者との契約を解除。同社は女性の医療費を保証し、法的な支援をしていく。(木許はるみ)