太陽の下、汗流す BJS運動会 園児・児童・生徒25人 紅も白も頑張った綱引き
西ジャワ州のバンドン日本人学校(BJS)は29日、第36回運動会を開いた。ことしのスローガンは「団結×全力=笑顔~太陽の子・絆の公式」。園児・児童・生徒の総勢25人が紅組と白組に分かれ競い合った。保護者や教師などが参加する競技も多く、太陽の下、子どもも大人も汗を流した。
皆でこの日のために用意したそろいのTシャツを着てスタート。紅組の団長は中学3年の青木瑛杜アリフさん(14)、白組は同じく中学3年の久保祐綺アリアさん(14)。2人を筆頭に園児から生徒までが力を合わせ、応援合戦を披露した。
運動会の恒例競技でもある綱引きでは、くじ引きで会場にいる人を助っ人に選ぶなど、大人たちも汗を流した。
白組が大きくリードした玉入れでは、最も多くて57個だった保護者たちに対し、子どもたちは60個を記録。接戦だったのは競技「デカパンチンブルイット」。1着の大きなズボンを2人で履いて走り、最後まで分からない勝敗に声援が集まった。
運動会後半からは、石井正文駐インドネシア大使、佐代子大使夫人が出席し、PTA競技に参加するなど会場を盛り上げた。
結果は、白組の勝利。白組団長の久保さんは閉会式で「きょうのために1カ月間みんなで頑張ってきた。引っ張っていくことの大変さと、チーム全員で一つの目標に向かっていくことの喜びを学んだ」と語り、紅組団長の青木さんは「きょうは僕にとって最後の運動会。僕のうしろをついてきてくれてありがとう」と涙を流しながら語った。中学に入ってから3年連続で団長を務めた青木さん。来年の春からは日本へ行く。終了後、「もう運動会ができないと思うと悲しい。とてもよい思い出となった」と笑顔で振り返った。(上村夏美、写真も)