「2200万票を水増し」 大統領選初審理 プラボウォ陣営訴え

 大統領選で敗北した野党候補プラボウォ・スビアント陣営の異議申し立ての審理が14日、憲法裁判所で始まった。プラボウォ陣営は「組織的で大規模な不正」が行われ、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領組に2203万票が水増しされたと主張し、ジョコウィ組を失格とするよう求めている。憲法裁は28日に判決を言い渡す予定で、これをもって当選者が確定する。

 総選挙委員会(KPU)は先月21日、ジョコウィ氏が得票率55・5%(得票数8560万票)で勝利したとの公式結果を発表したが、プラボウォ陣営はジョコウィ側の票が水増しされ、選挙人名簿にも重複があったなどと指摘。実際のジョコウィ氏の得票は公式結果より2203万票少ない6357万票(得票率48%)にとどまり、プラボウォ氏が得票率52%で勝利したと主張している。
 その他にプラボウォ陣営が指摘している主な「不正」は、ジョコウィ陣営が「白い服を着て投票所に行こう」と支持者に呼びかけたことが「秘密投票」の原則に反する▽特定個人から規定の上限を上回る額の政治献金を受けた▽公務員の給与や低所得者世帯向け補助金を引き上げ、選挙で勝つために国家予算を誤用した▽支持集会に大衆を動員しその費用を国営企業に求めた——など。ジョコウィ氏の副大統領候補でイスラム指導者のマアルフ・アミン氏が、二つの国営シャリア銀行の監査役を務めていることが選挙違反にあたるとも指摘した。
 これらを踏まえ、ジョコウィ組を失格とするよう要求。公表済みの選挙結果を撤回し、プラボウォ組を当選者とすることや、少なくとも12州で再投票を行うことなどを求めた。
 プラボウォ氏は前回2014年の大統領選でも同様に異議を申し立てたが、証拠不十分で敗訴している。

■14日は混乱なし

 選挙結果発表後の先月22日以降、ジャカルタではプラボウォ支持者らによるデモや治安部隊との衝突、暴動が発生。これを踏まえ、プラボウォ氏は今回の審理期間中にデモをしないよう支持者に呼びかけたが、憲法裁があるモナス(独立記念塔広場)西側のメダン・ムルデカ・バラット通りには14日も、数百人規模の支持者らが集まった。
 昼間に集まったのは首都圏に住む支持者やイスラム強硬派団体らで、「不正選挙反対」「正義を」などと書かれた横断幕やポスターを手に抗議した。警察・軍が周辺の警備にあたったが、目立った衝突や混乱は起きなかった。
 一方、「212」を合言葉に反政府デモを繰り返してきたイスラム勢力が25~28日に憲法裁前などで集会を開こうとする動きもあり、治安当局は警戒を続けている。 (木村綾、写真も)

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