ネット通じて活動か 中部ジャワ自爆テロ 警察、ISを警戒
中部ジャワ州スコハルジョ県カルタスラの警察官詰め所で3日、自爆テロとみられる爆発があった。国家警察は7日、犯人とみられる20代の男が交流サイト「フェイスブック」を通じ、過激派組織イスラミック・ステート(IS)と連絡を取っていたと明らかにした。警察は、ISが国内の若年層にウェブを介した勧誘活動を行っているとして、警戒を強めている。
事件は3日午後10時半ごろ発生した。爆弾を爆発させた男が重傷を負ったが、警官や市民に被害はなかった。
国家警察対テロ特殊部隊(デンスス88)が男の家を捜索、爆弾の材料とみられる化学薬品などを発見、押収した。
男は7日までに意識を回復し、病院で警察の聴取に応じている。警察を狙った自らの犯行であることを認めているという。無職とみられる。
供述によると、フェイスブックを通じてISと連絡を取り、昨年忠誠を誓っていた。国内の過激派組織ジャマ・アンシャルト・ダウラ(JAD)などとの関係はなく、ウェブを介して信奉していった。
爆弾の製造方法はインターネットを通して学び、他の過激派信奉者と情報交換をしていたという。
国家警察によると、今回の犯行は単独で、爆弾の威力も過去の事件と比べ弱かった。一方でISがソーシャルメディアを介し若年層をテロ犯に勧誘しており、国内に他にも同様の信奉者がいるとみて、警戒している。(大野航太郎)