クトゥパット作り佳境 レバランの風物詩
レバラン(断食月明け大祭)の風物詩として各地で親しまれている料理、「クトゥパット」に使う入れ物作りが佳境を迎えている。
クトゥパットは編み込んだヤシの葉にお米を入れて蒸した、ちまきのような料理。オポール・アヤム(鶏肉のココナツスープ煮)などの汁物料理と一緒に食べることが多い。
西ジャカルタ区北パルメラ通りでは2日、約100メートルにわたり、路上でせっせとヤシの葉を編む商人たちの姿があった。通行人も足を止めて買っていく。
普段は結婚式用の飾りなどを製作販売しているアルガンさん(25)も、この時期は一家5人でクトゥパット入れ作りに専念。10歳ごろから毎年作っているというだけあり、幅約2センチに割かれた2枚の葉を器用に編み上げていく。あっという間に手のひらサイズの美しい容器が完成した。
記者も教えてもらいながら作ってみたが、1個編み上げるのに5分ほどかかった上、「もっときつく締めないとお米がこぼれてしまうよ」と直されてしまった。簡単に見えてコツがいるようだ。
アルガンさんは1日に3千~5千個を製作し、10個5千ルピアで販売。4日ごろまで販売するという。(木村綾、写真も)