ユドヨノ夫人が死去 2期10年ファーストレディー

 ユドヨノ第6代大統領の夫人、クリスティアニ・ヘラワティ(通称アニ)さんが1日午前11時50分、入院先のシンガポール国立大学病院で死去した。66歳。血液がんが悪化して2月2日に入院し、一時外出許可が出るなどしたが、5月29日に容体が悪化し集中治療室に入っていた。
 2日午後、南ジャカルタのカリバタ英雄墓地で葬儀が行われ、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領やハビビ第3代大統領、メガワティ第5代大統領、アブドゥルラフマン・ワヒド(通称グスドゥル)第4代大統領夫人のシンタさんらが参列。葬儀委員長を務めたジョコウィ氏は、識字率向上や手工芸品振興など、故人の功績をたたえた。
 アニ夫人は、1965年のクーデター未遂(9・30)事件当時の陸軍特殊部隊(コパスス)司令官サルウォ・エディ・ウィボウォ氏の娘としてジョクジャカルタ特別州で生まれた。父はスハルト政権では要職から外され、駐韓国大使に就任。アニ夫人は父の韓国赴任当時、初めて日本に立ち寄っている。
 2004~14年、2期10年にわたるユドヨノ氏の大統領任期中、ファーストレディーとして国内外各地に同行した。写真愛好家としても知られ、夫の在職中からインスタグラムで投稿を開始、今回のがん宣告も自身のインスタグラムで公表し、入院中の写真も多数公開していた。
 17年のジャカルタ特別州知事選に出馬した長男アグス氏や次男エディ氏は民主党幹部。弟のプラモノ・エディ・ウィボボ氏は陸軍参謀長などを歴任し、同党顧問会役員を務めている。(蓜島克彦)

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